「絶対に受かる」履歴書はありません。しかし「マイナス評価になってしまう」履歴書は存在します。そこで、書くときの最低限のミス・マナーはしっかりクリアした上で、さらにあなた自身の特長が伝わる履歴書を作りましょう。
筆記用具は万が一のことを考え、耐水性でにじまないゲルインクボールペンや油性ボールペンを使用しましょう。以前は万年筆も推奨されていましたが、慣れていない方はボールペンの方がスムーズに書けます。また、提出後、応募企業側でコピーされることも想定して、黒のインクを使用してしっかりと記入を。なお、「消せるボールペン」は使わないようにしましょう。摩擦熱を利用してインクを消す仕組みなので、直射日光などによって場合によっては消えてしまう恐れがあります。
日付、誕生日、学歴・職歴、資格・免許欄ともに年号は統一しましょう。昭和や平成といった和暦が使用されることが一般的ですが、統一されているのであれば西暦でも構いません。職務経歴書も一緒に提出する場合は、履歴書と職務経歴書が揃っているか確認しておきましょう。
慌てて履歴書を作成したり、複数の履歴書を作成したりしていると、うっかりミスが発生しがちです。写真の貼り忘れ、空白になっている欄が残っていないかを最後にしっかりと確認しましょう。空白の多い履歴書は、応募意欲が疑われてしまいます。また、氏名欄のふりがなも忘れずに。資格欄など、どうしても書くことがない場合は「特になし」と記載しましょう。
履歴書には日付を必ず記入しましょう。日付は郵送または持参する当日の日付にします。西暦ではなく元号を使うのが一般的ですが、統一されていれば西暦でも構いません。
氏名は姓と名前の間にスペースを入れておくと分かりやすくなります。
ふりがなは、履歴書のフォーマットに記載されている表記に統一しましょう。「ふりがな」と平仮名で記載されている場合は平仮名で、「フリガナ」と片仮名で記載されている場合は片仮名で書きます。
原則、3カ月以内に撮影したものが良いでしょう。サイズは2.4×3cmまたは3×4cmが一般的です。
服装はスーツでなくてもよいですが、ジャケットを必ず着用。表情は明るくほんの少しほほえむようにすると好印象に繋がります。
確実に連絡の取れる連絡先を明記しておきます。
担当者は電話のタイミングに非常に気を使うものなので、電話欄がひとつしかない場合は、固定電話より携帯電話の番号を記入しておくと良いでしょう。
中途採用では職歴も記入する必要があるため、多くの場合、義務教育まで書く必要はありません。高校から記入していきましょう。
会社名は正式名称で、略さずに書く、職歴は入社・退社歴をもれなく記入します。
看護師になる前に一般企業で働いていた人は、そのときの経歴も忘れずに記載しましょう。
まず、実務に活かせるものは必ず記載をしましょう。そして仕事に直結していなくても、守備範囲の広さや興味のある分野で自己PRできるものがあれば記載すると良いでしょう。
自動車免許は応募資格に必須のケースもあるので、保有しているのであれば忘れずに記載しましょう。勉強中の免許・資格は、取得予定時期を明記しましょう。
人柄が分かり、面接担当者と話が弾むような趣味や特技を持っている場合はぜひ記入を。仕事に役に立つ内容であればなおベターです。
その人が何を求めて転職しようとしているのかを示す部分です。自分の言葉を使って主張が展開されているかどうかがポイントとなります。
うまく自分自身の目標・これから経験したい内容や、キャリアと結びつけられる内容を心がけましょう。
事前に病院施設のホームページなどを見て下調べをし、どこに魅力を感じているか、病院施設の特徴をしっかり捉えて書けるようにしておきましょう。
また、前職の退職理由に触れるときは、愚痴っぽくならないよう、前向きな言い回しに変えるよう心がけましょう。
職務経歴書とは、これまでの業務経験や得意なスキルなどをまとめた書類です。
履歴書のように定型のフォーマットはありませんが、A4サイズ1~2枚分でまとめるのが一般的です。
今迄、どんな経験をして何が出来るかを分かりやすくまとめ採用担当者に経歴を伝えます。
履歴書とは異なり、詳細に職歴を記載します。
具体的には、在職期間/ 会社名/ 規模/ 事務内容/ 自分が行った業務内容を記載します。また、病院施設の規模や実績などは数字で表すと分かりやすいでしょう。
業務と関連する資格を持っている場合は、必ず記載しましょう
自身の強みやこれまでの仕事で得た経験・スキルがどのように貢献できるのかを記載します。
経験が浅い場合は、意欲や姿勢などを伝えましょう。経験が少ない場合は重要視したい項目です。
病院施設が求めるのは、実務経験と経験に応じたスキルです。勤務先と職務略歴だけで、人事は応募者のキャリアをある程度判断できてしまう場合も少なくないので職務経歴書でも、ご自身の担当領域での役割や具体的な経験などを端的に書きましょう。